セミナー講師を務めさせていただきました。

大阪・梅田にて「経営者のための財務・融資セミナー」を開催しました。平日にもかかわらず多くの経営者・幹部の皆さまにご参加いただき、会場は熱気に包まれました。最後の質疑応答でも活発なご質問をいただき、大変ご好評をいただく場となりました。

中小企業経営において、資金繰りや銀行との付き合い方は最重要テーマのひとつです。しかし「黒字なのに資金繰りが苦しい」「銀行にうまく説明できない」といった悩みを抱える経営者は少なくありません。
今回のセミナーでは、決算書(BS・PL・CF)の基本から、資金繰り改善の手法、そして銀行との上手な関係構築までを体系的にお伝えしました 。

当日の主な内容

1. 決算書の本質を理解する

決算書は単なる「数字の羅列」ではなく、経営の健康状態を映し出す“通信簿”です。

  • BS(貸借対照表):会社の全体像を示す「365日のうち1日のスナップショット」
  • PL(損益計算書):1年間の収支を示し、税額計算や採算性のチェックに活用
  • CF(キャッシュフロー計算書):黒字倒産を防ぐための資金の流れを管理

特に「黒字なのに資金繰りが苦しい」原因として、売掛金の入金サイクルや借入返済のタイミングが利益と噛み合っていないことを具体例を交えて解説しました。

2. 資金繰り改善と借入設計

資金繰りを改善するには、単なる長期借入依存ではなく、短期借入や当座貸越を併用することも有効です。
また、業態によって「長期借入が適している場合」「短期資金を繋ぎで使うべき場合」が異なることを説明し、受講者の方々も「自社に合った借り方」を考えるきっかけになったとの声をいただきました。

3. 銀行との付き合い方

銀行は「数字」だけでなく、その背景にある経営者の考え方を重視します。

  • 前期実績の振り返りと課題整理
  • 今期の改善計画や投資戦略の提示
  • 業界特性に応じた補足説明

これらを資料として整え、決算報告に添えることで、銀行から「信頼できる会社」と評価されやすくなることをお伝えしました。

4. 実際の事例紹介

セミナー後半では、介護福祉事業や不動産業における資金繰り改善・銀行開拓の実例を紹介しました。実際に「リファイナンスで返済負担を軽減」「金融機関を増やして3年間で30億円の新規調達を実現」といった具体的成果を示すことで、参加者から「自社にも取り入れたい」と多くの反響をいただきました。

セミナーにご参加いただきました皆さま、この度は誠にありがとうございました!

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