1. CEO・COO・CFOって何者?
大企業では当然のように存在するCEO・COO・CFOという肩書。
でも中小企業では「よく聞くけど正直、何が違うの?」という方も多いかもしれません。
ざっくり説明すると:
•CEO(Chief Executive Officer):最高経営責任者。つまり“社長”。経営の全体方針を決め、会社を引っ張っていくポジション。
•COO(Chief Operating Officer):最高執行責任者。日々の業務を効率よく進め、戦略を実行に落とし込む“現場の指揮官”。
•CFO(Chief Financial Officer):最高財務責任者。資金繰り・財務分析・資金調達・投資判断など、お金周りを戦略的に扱う存在。
2. 中小企業に「CFO」がいない理由
ほとんどの中小企業では社長自身が「CEO兼COO兼CFO」みたいな状態です。
なぜか?
人が足りない。
業務が多い。
現場の判断が最優先。
…つまり、社長が現場のエースであり、監督であり、スポンサーでもあるという三刀流が日常になっているからです。
その結果、数字(=財務)をじっくり見て、先を読む時間が取れない。
特に借入や投資判断は「忙しい中でサインをして、あとは銀行にお任せ」というケースも少なくありません。
3. 財務を“片手間”で判断するとどうなるか
銀行に言われたとおりに借りて、返す。
それ自体が悪いわけではありません。
でもそれが「最善」なのか、「最低限の延命」なのかは、「銀行の都合」なのかは後から気づくことが多い。
・返済スケジュールがキャッシュフローに合ってない
・利益が出てるのに資金が残らない
・借り換えやリスケのタイミングを逃す
・投資判断がズレて、売上よりも費用が先に膨らむ
こういった問題は、数字を「未来に活かす」視点がなければ見えてきません。

4. CFO的役割が会社にもたらすもの
では「CFO的な存在」が会社に入ると、何が変わるのか。
単なる“数字を見る人”ではありません。
CFOは、数字から未来を読み、リスクとリターンのバランスを取る参謀です。
• 借入やリファイナンスのタイミングと交渉方法の設計
• 投資回収の計画とシミュレーション
• 固定費と変動費の最適化
• キャッシュフローの可視化と月次管理
• 経営課題の見える化と優先順位付け
つまり、「やるべきことが山ほどあるけど何から手をつければいいのか…」という状態を、数字から紐解いて地図を描いてくれる役割です。
5. 社員として雇う?外部CFOを活用する?
CFOを正社員で雇うとしたら、年収800万〜1,200万円が相場。
しかも「即戦力」であり、かつ自社のカルチャーにもフィットし、現場とも調整できるスーパーマンを採用しようとするわけです。これはなかなか現実的には難しい。
そこで選択肢になるのが、外部CFO(財務コンサル)としての伴走支援。
• 月次または四半期単位でミーティング
• 経営課題や資金繰りを一緒に分析
• 必要に応じて金融機関交渉や補助金のサポート
• 経営判断の「壁打ち」役にもなる
固定費ではなく“変動費”として導入でき、必要なタイミングだけ契約できるのが最大の利点です。
6. 外部CFOがフィットする企業の特徴とは?
特に効果を発揮するのは、こんな会社です:
• 成長フェーズで意思決定がスピード勝負になっている会社
→ その投資、利益につながるのか?タイミングは今か?の検証が必要。
• 事業再生や経営の立て直しが必要な会社
→ キャッシュの優先順位、銀行との交渉、改善計画の策定など。
• 資金繰りが日々ギリギリで“勘”で判断している会社
→ 月次で数字を読み、数字から社内体制を改善する必要がある。
• 経理はいるが、経営の意思決定をサポートする人がいない会社
→ 会計処理と財務戦略はまったく別モノ。
7. まとめ|“売上を伸ばすだけじゃ足りない”時代の経営の必需品
社長業とは、売上を作るだけではありません。
• 会社の方向を決め
• 社員の未来を守り
• そして「お金の流れ」を見て、舵を取ること
でもそれを一人で全部やる時代ではないのです。
数字に基づいた判断と戦略。
そしてそのための右腕(外部CFO)。
あなたが“経営者”として前を向き、走るために、
私たちのような存在をうまく使ってください。
必要なのは、「雇う」ことじゃない。
「頼れる誰か」を持つことです。
当社公式LINEでも無料相談を承っております。
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