銀行担当者との付き合い方で差がつく!“やり手”と“しぶめ”の見極め術

資金調達や経営の安定化において、銀行との付き合い方は本当に重要です。 でも、「どこの銀行と付き合うか」だけじゃなく、「誰と付き合うか」──つまり、担当者次第で結果が大きく変わってしまうことって、意外と知られていません。

銀行員にもタイプがいろいろあって、いわゆる“やり手タイプ”もいれば、“しぶめタイプ”もいます。 今回はこの2タイプの特徴と、それぞれとの上手な付き合い方について、フランクに解説していきます。

まずは、やり手の銀行マンについて。

このタイプの特徴は、とにかくよく連絡してくる、よく訪問してくる、質問が鋭い、そして提案が多い(笑)。

積極的で情報にも強く、こちらの業績や数字について深く踏み込んでくるので、「この人、できるな」と感じることもあると思います。

ただ注意したいのは、この手の銀行マン、成果主義の側面が強くて「自分の担当期間中に数字を残す」ことが最大の関心事だったりします。

つまり、3年後の会社のことより、3ヶ月後の自分の評価の方が大事、みたいなケースもあるわけです。

だからこそ、付き合い方には少し工夫が必要です。

・提案内容はしっかり精査。  →借りる予定のない融資や、自社に不要な商品をプッシュされることもあるので、「うちには必要ないです」ときっぱり言う勇気も大切です。

・信用しすぎない。  →転勤の多い銀行員ですから、3年後に同じ人が担当してる可能性は低いです。「人」より「仕組み」で付き合う意識も必要です。

一方で、しぶめの銀行マンもいます。

このタイプは、連絡が少なくて、訪問も少なめ。 こちらが何か言っても反応が鈍くて、「この人、ほんとにうちのこと分かってる?」と不安になることもあると思います。

でも、しぶめタイプは慎重でリスク回避志向が強く、派手な動きはしない代わりに変なこともしないという安定感があります。 ただし、こちらから働きかけないと何も起きないのがネック。

だからこそ、こう付き合いましょう。

・主導権はこちらが握る。  →「〇〇の融資を検討していて、来週までに見積り出したいんです」など、具体的な要望をはっきり伝えると動きやすくなります。

・興味を持ってもらう努力を。  →「最近新しい事業が好調で」「販路が拡大していて」など、ちょっとワクワクするような話題を提供してみましょう。

・限界を感じたら、交代も視野に。  →どうしても反応が薄くて、話にならないという場合は、支店長に担当変更を申し出るのもアリです。遠慮はいりません。

そして最後に大事なこと。

どんなタイプの銀行マンと付き合うにしても、「こっちが下手に出すぎない」ことが大事です。 あくまで銀行は“お金を借りる相手”であって、“言いなりになる相手”じゃありません。

銀行担当者は企業の未来を決めるほどの影響力を持っている一方で、転勤も多く、個人の関係はどうしても短命になりがちです。 だからこそ、付き合うスタンスとしては、“人”も大事ですが“金融機関”と付き合う意識がも知れません。

また、一行だけに依存せず、複数行と付き合っておくことも忘れずに。

ある銀行がちょっと渋いなと思ったら、別の銀行に声をかけてみる──そんな余裕があると、交渉もだいぶ有利に進みます。

まとめると、

・やり手銀行マンは話しやすいが、“成果優先”の提案には注意 ・しぶめ銀行マンは消極的でも、こちらから働きかければ動くことも ・どちらにせよ、主導権はこちらにある ・銀行は“人”ではなく“組織”と付き合うつもりで構える ・万が一のために、複数行との関係を維持しておく

こうした姿勢を持っていれば、銀行との関係に振り回されず、自社のペースで資金調達や経営戦略を進めることができます。

「銀行との付き合い方が分からない」「担当者が合わなくて困っている」など、モヤモヤがある方は、ぜひご相談ください。

銀行側の考え方や裏側の事情も踏まえて、経営者の立場からしっかりサポートいたします。

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