銀行取引“あるある”5選──そのウラ側にある銀行員の本音とは?

銀行と取引をしていると、「なんかモヤっとするな…」と思う瞬間はありませんか?

担当者の態度が急に変わったり、お願いを聞いてあげたのにこちらの依頼は断られたり…。
一見理不尽にも思える対応には、実は銀行員ならではの事情や評価の仕組みが隠れています。

今回は、現場でよくある「銀行取引あるある」5選をピックアップ!
その裏側にある銀行員の“リアルな本音”を解説します。

「そうそう、こういうことあるんだよ!」と共感してもらえる内容になっていますので、
今後の銀行対応の参考にしてください。

1. お願い商品を契約したら、急に担当者が来なくなった

「保険に入ってあげたのに…」「クレジットカード作って協力したのに…」
なのに、担当者がパッタリ来なくなった――よくある話です。

銀行員は毎月ノルマに追われており、数字が取れたら“次の目標に移る”のが現実です。
正直に言えば、何も獲得できる見込みがない顧客には優先順位が下がってしまうのが、組織営業の宿命でもあります。

これは良し悪しの問題ではなく、銀行のビジネスモデル上の構造だと割り切って、
“ギブ”はしつつも、“ギブしすぎない”スタンスが重要です。

2. 融資相談中の「ちょっと伺ってもいいですか?」=イヤな話のサイン

このセリフ、聞き覚えありませんか?
結論から言えば、この連絡が来た時点で、だいたい良い話ではありません。
特に多いのが、

・融資が否決になった
・担当者の異動・後任のあいさつ
・収益商品の案内
など、“断られそうなこと”や“言いづらい話”を伝えに来るパターンです。

銀行員も人間なので、「電話より対面の方が怒られづらい」という心理があります。
つまり、「ちょっと伺って…」は、“盾を持って会いに来てる”と思っておいて良いかも知れません。

3. 「業界平均と比べて…」って、ホントに意味ある?

銀行は融資判断の中で、「同業他社比較」を持ち出すケースがあります。

確かに、財務指標を業界平均と比較するのは一つの方法ですが、
実際には[太字]その業界平均”が自社に合っているとは限らない[/太字]わけです。

例えば、建設業といっても職人系と元請けではビジネスモデルが違いすぎますし、飲食業でも個人店とフランチャイズでは利益構造がまったく違います。

銀行は“エビデンスとして数字が欲しい”だけのことも多いので、あくまで参考値と受け取りつつ、自社の実態を説明できるようにしておくことが大切です。

4. 支店長・担当者が変わったら、急に支援スタンスが変わった

これも銀行あるあるの代表格。
長年良い関係を築いてきたと思ったら、‟支店長や担当者の交代とともに、急に冷たくなった”という声は多いです。

銀行内部では、支店長の方針や担当者の融資判断基準が異なるため、“前向きだった取引”があっさり見直されることもあります。

この理不尽さにモヤモヤする社長は多いですが、だからこそ、常に「人」ではなく「仕組み」で関係を築く」ことが重要です。

5. 銀行のお願いは聞いたのに、自分の融資は断られた

「投資信託も入ったし、法人カードも作ったし…なんで借りられないの?」
これも非常に多い不満の声です。

残念ながら、銀行の“貸す・貸さない”判断を左右するのは、財務・格付・リスク評価です。
お願いをいくつ聞いても、融資判断にはほとんど影響がありません。

むしろ、先に“欲しいカード”を全部出してしまうと、こちらの交渉余地がゼロになるという点にも注意が必要です。

銀行交渉は「駆け引き」です。
相手が何を欲しがっているかを見極め、タイミングを図ってカードを切る。
それがプロの交渉です

まとめ|“あるある”を知れば、付き合い方が変わる

今回ご紹介した5つの“銀行あるある”は、
決して銀行を批判するためのものではなく、相手の事情を知って上手に付き合うための視点です。

・お願いを聞くときは“駆け引き”を意識する
・支店や担当が変わるリスクを前提に、説明力を鍛えておく
・数字ではなく“付き合い方”で信頼を作る

このあたりを意識するだけで、銀行との関係は格段にスムーズになります。
当社ではこのようなストレスが経営者に直撃しないように、銀行交渉を一手に引き受けるサービスも行なっています。

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