【若手経営者】「銀行間の駆け引き」に悩む最適解をご提案

■事業承継後、揺れる資金調達方針

事業を継承したばかりの若手経営者様からご相談をいただきました。
長年付き合いのあるメインバンクとは、融資対応の姿勢や条件面で「頼れるパートナー」とは言い難い関係に。
そんな中、サブバンクから「既存融資の全額肩代わり」の提案があり、条件としても非常に魅力的なものでした。

■切り替えの葛藤と、動き出すメインバンク

しかし、長年の取引実績があるメインバンクを一気に手放すことへの心理的ハードルも大きく、経営者様は大きな決断を迫られていました。
しかも、サブからの強力なオファーを受けたタイミングで、ようやくメインバンクも重い腰を上げ、対抗案を提示。
融資提案単体では見劣りしない内容でしたが、信頼関係の薄さや過去の対応から、「どちらを選ぶべきか?」判断が難しい状況に。

■中立の立場から、両行と真剣対話

私たちが支援に入ったのは、まさにこのタイミングでした。
両行とそれぞれ面談を行い、提示された条件だけでなく、今後の資金繰り・取引姿勢・関係構築の方向性までをヒアリング。
経営者様の要望も踏まえながら、どのように対応するべきかを整理し、「目先の金利や条件」にとらわれず、中長期の視点からご提案しました。

■支援の結果

現状維持という“最良の選択”で納得の着地

最終的に、全額の借換えは行わず、既存の取引バランスを維持する方針に。
メイン・サブ双方の金融機関ともに納得の形で着地することができ、経営者様自身も納得感を持って融資を活用できる環境が整いました。
数字だけでは語れない“関係性”を踏まえた判断が、結果として最良の選択につながった事例です。

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